別巻 ミュージアムを知ろう |
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B6判・168頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1566-7
C0071
2020 年発行
美術館・博物館=「ミュージアム」。収集や展示とその空間のあり方がどのように歴史的に成り立ち、今の社会や他者とどのようにかかわっているのかを考える、展示作品や展覧会だけではなく「ミュージアム」を楽しむためのガイド。
はじめに カラー口絵 1章 一枚の絵から ある美術館で まずは一人でじっくりと/この作品は……/誰かといっしょに見る/作品のまわりを見てみよう、考えてみよう 2章 ミュージアムの成り立ち ミュージアムの原型は? 欧米のミュージアム/日本のミュージアム/国立博物館の誕生/戦後から現代までのミュージアム めずらしいモノを集めたい 始まりは「ストゥディオーロ」/「集めたい」という欲望/コレクションは権力の象徴 さわらないで! 「お手ふれ禁止」の空間 整理・分類する展示/空間を歩くことで世界を知る 【コラム1】さわってみてわかること 万国博覧会とミュージアム 産業の最先端を展示する「万博」/生きた人間を展示する 3章 コレクションってなんだろう モノと人 個人のコレクション/画家レンブラントの持ち物リスト モノと傷 個性としての傷/記憶をとどめる傷跡/私だけのドアをつくる 文化やルーツを運ぶモノ アメリカ本土への入り口「エリス島」/移民たちがたずさえてきたモノ/モノは人びとの軌跡を語る 場所とコレクション この地にあってこそのミュージアム/ミュージアムの一部としての場所 【コラム2】建築にも注目してみよう 誤った手続きで入手したモノ 収奪された遺骨や遺体/棺を返還したメトロポリタン美術館 4章 誰のためのミュージアム? 社会の価値観を映し出す展示 テーマによって巻き起こるさまざまな議論/展示中止に対する抗議デモ/対話が求められる空間/問題を考える仕掛けづくりも 時代や社会に応じて利用される展示 退廃した芸術を見せる/「見るべきモノ」を見せる/展示の裏にある意図 災禍を伝え継ぐミュージアム 悲劇の体験を記録する/犠牲者が最期を迎えた場所/一人ひとりの物語を伝える ふつうに暮らす人たちが伝える歴史 一般の人びとの経験 オーラル・ヒストリー/当事者によって浮き彫りになる経験/迫る世代交代 展示・企画とお金 展示会のための資金調達/日本の場合――企画展の共催者/予算計画を立て、協賛も募る/アメリカの場合――ファンドレイジングの仕事/プロジェクト進行に欠かせない存在/スポンサーの資金はクリーン? 「展示されていないもの」に注目してみる 「ここにはないもの」は何か/マイノリティーに光を当てる あなたと誰かのための場所 自分で観察してから人に伝える/ミュージアムで培われる対話と社会的態度/ミュージアムは開かれている 参考文献
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