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西郷隆盛傳
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西郷隆盛傳
A5判・918頁
ISBN4-8315-0169-7 ISBN978-4-8315-0169-1
1976 年発行
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[至言社発行] 明治27年版の復刻 明治維新の雄将西郷が、国賊から再び英雄に祭られたのが明治22年、その翌年早々から伝記の著作に取り組んで、26年に脱稿、27年に出版したのが本書である。国賊の伝記を上梓することは許されなかった。したがって死後17年を経ていたとはいえ本書は、西郷伝として最も早く世に出されたものである。著者勝田氏は、薩摩に生まれ、文部省維新史料編纂所員を勤めた人で、西郷伝執筆者としては最適の歴史家であった。本書緒言に曰く「明治10年の乱、正に破裂するや、当時予は尚幼弱の一少年なりき。同郷先輩の諸士が慨然として戦地に赴き、或は傷を負うて帰り来り、或は空しく異郷の客となりしを見聞し」て、当時を肌で感じることのできた著者にして初めてなった生きた伝記である。「勝田氏の本書は虚飾のない、皮と肉をとった骨だけのようなものであるが故に、今後の研究の足がかりにする意義は充分にある」(四元義隆著本書「復刊にあたって」より)。 |
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