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読みかえられる西鶴
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読みかえられる西鶴
四六判・296頁
ISBN4-8315-0966-3 ISBN978-4-8315-0966-6
2001 年発行
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これまでの西鶴作品研究の中心であった出典・典拠研究や成立論に代わって、本当の 意味での読みに徹することで、西鶴の創作意識を探る。西鶴作品の主人公たちは西鶴 によって虚構化された文学的人間像であるが、そこには西鶴の鋭い現実認識が示されている。この現実と虚構のあいだを、文学や史学の先行研究の成果を踏まえつつ、あ らたな西鶴作品論として展開していく。主要目次●はじめに 1作品論の試み-史実 と趣向のあいだに 「忍び扇の長歌」の読み-末期の説法にみる再婚不義説をめぐって 「死なば同じ浪枕とや」考-『武家義理物語』の読みへ向けて 「世界の借屋 大将」の状況設定-京の町触にみる共同体意識の視点から 「小判は寝姿の夢」の読 み-パロディの仕掛け 2創作意識を探る 『好色五人女』の構想-趣向と方法 『西鶴諸国咄』における<笑い>の種々相-笑いの複合性と語り口 『本朝二十不孝』 の創作手法-巻二-二「旅行の暮の僧にて候」をめぐって 3文体論への出発 西鶴の 文体-研究史展望 『好色一代男』の文体とリズム-わざとらしさのレトリック他 |
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