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美の架け橋
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美の架け橋
A5判・368頁
ISBN4-8315-1014-9 ISBN978-4-8315-1014-3
2002 年発行
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大画面、豪華装飾の屏風は、古来から異国との外交場面で貴重な贈答品として海を渡っていた。屏風はわが国の特産品の代表だった訳である。本書は、中国、朝鮮、欧米等諸外国に贈られた屏風を追跡し、核時代の屏風贈答プロジェクトの全体像と、それに携わった絵師たちについて探った労作。 平成14年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞(評論等) 主要目次●1 屏風がやって来た ①屏風公伝 ②屏風改良 六扇縁取り 「観美」の絵/2 贈り物にされた屏風たち ①天正遣欧施設 ②幻の「安土城図屏風」 ③ビオボのこと ④「救世主図屏風」と「キリスト受難図屏風」/3 明の皇帝への贈り物 ①冊封体制 ②勘合貿易 ③進貢品/4 金屏風三双 ①「貼金屏風」 ②元信への注文 ③入念の作 ④琉明交易から-「万国之津梁」 三山入貢 頒賜と進貢 「金箔彩色画屏風」/5 善隣友好外交の中で ①朝鮮国王への贈り物 ②朝鮮通信使 ③歓迎と交流 ④贈朝屏風 ⑤第十二回の場合 屏風半壊 制作の経緯 『屏風下絵』と『御屏風之記』 ⑥御屏風絵師の仕事 各回の「頭取」 担当数と画料 ⑦倭館貿易の中で-対馬から/6 波濤を越えて ①世界を廻る屏風たち ②万延元年の贈り物 ③贈蘭屏風十双 ④緊迫する東アジア情勢の下で ⑤ヴィクトリア女王への贈り物 屏風炎上 「宮女の絵」 ⑥フランスへ ナポレオン三世への贈り物 パリ万国博覧会出品 金屏風・掛物 「花画帖」 「浮世絵画帖」/結びにかえて ほか |
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