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近世日本社会と儒教
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近世日本社会と儒教
A5判・592頁
ISBN4-8315-1028-9 ISBN978-4-8315-1028-0
2003 年発行
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主要目次●第1部 近世社会の儒教 徳川前期儒教の性格 1徳川儒教の多様と統一/2生々の内容と形/3実体性の諸問題 儒学の体系化-仁斎・徂徠の思想構築 1近世儒学と仁斎・徂徠の学/2近世前期における「世」の発見/3伊藤仁斎と人倫/4荻生徂徠と動態の「世」/5理想国家の構築 儒学と近世日本社会 1近世的統一と思想形成/2儒学と社会的位置/3道徳のゆくえ 近世日本思想史における仏教の位置 1近世仏教への否定と排除/2近世における諸思想との連関/3仏教の働き/4社会倫理の形成論 徳川儒教と明治におけるその再編 1徳川から明治へ-丸山モデルの訂正/2徳川儒教の歴史と社会的位置/3徳川儒教の諸傾向/4明治維新-明治における思想配置の変化/5儒教的道徳の要請/6学術の展開/7明治のイデオローグ-井上哲次郎 漢学-その書記・生成・権威 1漢語の支配と仮名の発生/2訓と訓読、和化現象の背景/3権威の複数化と漢学/4近世漢学の広がりと混交性/5漢学の性質と役割/6近代における漢学の運命 第2部 伊藤仁斎 伊藤仁斎の「道」-善定立の姿にみる 1道の顕現-尭舜と孔子/2道の否定-異端の諸形/3議論と徳行、虚と実/4存在の生と死 伊藤仁斎の思想と詩歌 1六経の世界/2人情と詩/3詩の表現-無窮、平易・俗および難・巧・雅/4詩の構成-真と偽、事実 伊藤仁斎の倫理-基底場面をめぐって 1生生持続する道徳/2教学と聖人/3異端と虚無 第3部 荻生徂徠 活物的世界における聖人の道-荻生徂徠の場合 1「天」と「聖人の道」/2活物観と「道」の定位/3「聖人」と主体の位階/4聖人の「作為」 徂徠学における「道」の様態 1主体の活動としての「道」/2「物を以てする」道/3「道」の体系/4「制度」としての「道」/5道の構成性と限界 荻生徂徠-差異の諸局面 1南総体験とその方法化/2存在の多様性/3和と同-生への敬畏 徂徠学の基底-学と主体の「大」「小」 1徂徠学形成と文学・歴史/2学問の「大」と「小」/3「大」なる学問-歴史と詩文/4「大」を成す倫理/5「大」なるものと「信」 荻生徂徠の人間論に向けて 1道における人/2天地と人の営み/3自然と和する作為/4人の在りさま 初期徂徠の位相-出自・流嫡・志向 1徂徠の出自/2南総体験の意味/3志向する世界 『訳文筌蹄』をめぐって 1日本儒者と言語問題/2『訳文筌蹄』関連の諸テクスト/3『訳筌初稿』とその刊行 |
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