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複数性の日本思想
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複数性の日本思想
ISBN4-8315-1049-1 ISBN978-4-8315-1049-5
2006 年発行
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主要目次●まえがき [Ⅰ 思想史を学ぶ]日本思想とその研究-中国認識をめぐって 1「日本」の文化地理と主体性/2日本思想の受容・生産と中国/3日本思想研究とその枠組/4戦後の日本思想研究/5むすび-将来への課題 思想史を学ぶ 1思想の有限と無限/2思想の起点と展開-思想史/3思想史を学ぶ 近代日本における「知の地図」と大学 1相互・自己理解における「知らなさ」/2ユーロセントリズムを含む文明の中心化運動/3「知の地図」の内部化とその制度としての大学/4大学・教育における「知の地図」形成の特徴/5多元的な理解と思考の回路、探究と回復の回路 近代化の経験と東アジア儒教-日本の場合 1理解のための会話/2近代体験における無知と破壊/3日本近代と儒教の瞥見/4近代儒教をめぐる問い/5残る課題 [Ⅱ 日本思想とキリシタンとの出会い]キリシタン禁制と近世日本-秀吉「天正十五年六月十八日付覚」をめぐって はじめに/1保護から抑制へ/2「覚」の概要/3謀叛と冒涜/4「覚」をめぐる歴史空間 キリシタンと日本思想の出会い 1受容と排除/2キリシタンの四要素/3受容と排除の位相/4神仏の分掌/5くいちがいの内実/6連続と差異/7交わりの可能性/ 前近代日本の思想・宗教複合とキリスト教 1はじめに-日本思想の二傾向/2古代・中世のシンクレティズムと秩序観/3近世日本における新しい構造化/4まとめと課題 [Ⅲ 近世儒教の周辺]儒教の日本化をめぐって 1儒教と日本文化/2漢語と和語/3江戸儒教の無構造性/4生産性と問いの弛緩/5近代と残る課題 文明論からみた東アジア新儒教 1西欧思想の枠組みと流れ/2認識の構図と東西の思想・新儒教/3東アジア・日本思想の問題点と将来 日本儒学の制度と性格 1日本における規範形成/2近世儒学の展開/3思想体制における儒学/4社会体制における儒学/5儒学の特徴と社会倫理 日本思想史と儒教 1現在のおける私たちと儒教の関係、儒教の位置/2日本思想史における儒教批判・儒教離れ/3儒教の定着・発展のあり方、習合の様相/4結び 儒学・国学の領域をめぐる運動 1ジャンルと経験/2日本史における思想・文学の親近性/3近世における思想・学問の開放と分化/4徂徠における文芸と政治/5宣長における歌物語と道 日本近世の死生観-国学の死生空間と魂の行くえ 1習合から構築へ/2アメ・ツチ・ヨミ/3黄泉国説と留まる魂/4幽冥観と鎮まる魂/5記紀神話を超えて 近世の倫理-宗教空間-倫理化の過程 1近世における「道理」/2神・仏たちの近世的受容/3近世後期の新しい神と倫理 近世諸思想と仏教 1近世の思想世界のイメージ/2思想の複数性と近世仏教の位置/3仏教に起こったもう一つの変化/4近世後期に向けて [Ⅳ 公共倫理の形と行くえ]広瀬淡窓の倫理思想 1思想の形成/2「陰陽の理」と人間/3行為と「数」/4超越者の「応報」/5「命」と「敬天」 宮沢賢治の想像力と他界 1賢治の「空想力」/2「私」空間の彼方/3照応の世界-イメージの国/4倫理感と他界/5問いと涅槃 日本思想のかたち 1理論と和合-日本思想の一側面/2日本の天/3日本人の非理想主義/4日本人と「平和」 日本人の道徳性 1日本人は「道徳的」か/2戦争と認識のかたち/3道徳の伝統と未来 東洋・日本思想の責任論 1責任と東アジア思想/2責任の内的感受-仏教/3責任の社会的形成-儒教/4近世日本思想における責任/おわりに 日本思想における自己と公共 まえがき/1自己についての予備的視野/2日本思想の自己/3近世日本における自己と公共/まとめ 「和」の意義と課題-日本思想史を例に 1和のありかた/2前近代日本の思想・宗教と和/3まとめと課題 日本思想における公と私 1公私をめぐる諸概念と日本/2徳川思想の公と私 <公共>形成と近世日本思想 1<公共>問題と近世日本/2近世日本の<公共>言説/おわりに 初出一覧 あとがき 索引 |
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