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江戸の怪異譚
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江戸の怪異譚
A5判・424頁
ISBN4-8315-1059-9 ISBN978-4-8315-1059-4
品切
2004 年発行
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第一部 仏教唱導と怪異譚 第一章 唱導と文芸の間 1仏教怪異譚の成立-『奇異雑談集』『因果物語』ほか/2長篇勧化本の意義-『道成寺霊蹤記』の場合/3『死霊解脱物語聞書』の世界/4山東京伝『近世奇跡考』と累説話 第二章 仏教説話の近世的位相 1鴛鴦沼伝説の周辺/2殺生石と源翁和尚-玉藻稲荷を祀った人々/3火車説話の変容-鬼の手のゆくえ/4片袖幽霊譚の展開-唱導から文芸へ 第二部 怪異小説のながれ 第一章 初期怪異小説の成立 1怪異小説概観/2近世的「物語」の成立と怪異小説-雑談から怪談へ 第二章 浮世草子・読本と説話・伝承 1『御伽人形』考-初期怪異小説のゆくえ/2『金玉ねぢぶくさ』の構想と意義-元禄・宝永の怪異小説/3『世間子息気質』と益軒教訓書-町人倫理の文芸化/4『雨月物語』の伝承世界 第三部 江戸怪談の人間理解 第一章 富と怪異 1経済営為と因果応報観-鬼策債から「こんな晩へ」/2両枡の悪報-商道徳と怪異 第二章 産育と怪異 1胎中の鬼-復讐する子供たち/2怪異小説のなかに幽霊女房譚 第三章 江戸時代人は何を怖れたか 1怪異との共棲-『宿直草』に萌すもの/2続・怪異との共棲-『三州奇談』と地方文化の一断面/3弁惑物読本の登場-人が人を化かす話/4恋愛幻談の系譜-佐藤春夫と江戸怪談 |
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