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近世の死生観
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近世の死生観
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ISBN4-8315-1135-8 ISBN978-4-8315-1135-5
2006 年発行
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「文公家礼」を範とする喪礼の執行を目指して、徳川前期儒教は火葬を含む仏教的な死の儀礼を排斥し批判する。
●目次● はじめに-問題意識と方法的態度 Ⅰ儒教の死生観と仏教 中村惕斎の仏教批判 はじめに 一、儒者の立場 二、仏者の立場 三、仏教の盛行 四、儒教興隆の方法 おわりに 安井真祐「非火葬論」の仏教批判 はじめに 一、「非火葬論」の成立 二、火葬批判 三、仏教批判(一)-仏教の矛盾 四、仏教批判(ニ)-仏教の社会的有効性の欠如 五、真祐の思想の性格 おわりに 火葬批判の屈折-「非火葬論附録」の課題 はじめに 一、「非火葬論附録」の成立 ニ、火葬批判の理論的整備 三、火葬批判の屈折 おわりに 「喪祭私説」における「家礼」受容-徳川儒教における仏教批判の一方向 はじめに-「喪祭私説」の成立 一、「祠室」 ニ、「神主」 三、「不作仏事」 おわりに 岡山藩における宗教統制をめぐる儒仏論争 はじめに-問題への視角 一、「諭告」の内容と思想的特色 ニ、「摧邪評論」の「諭告」への批判の内容と特色 おわりに-岡山藩における儒仏論争からみえる近世日本の思想のあり方 Ⅱ中江藤樹の死生観と仏教 中江藤樹における死後と生 はじめに 一、「狂者」 ニ、「大和を保合す」 三、「神明を信仰するは儒道の本意にて候」 四、「後生」 おわりに 「鑑草」再考 はじめに 一、「勧戒」「なぐさみ」 ニ、「鑑草」と「堪忍記」の典拠 三、「鑑草」と「堪忍記」の特質 四、「鑑草」と「堪忍記」の思想的立場 おわりに 淵岡山の倫理思想 一、「心之苦と楽」 ニ、「長在不滅の寿」 三、「太虚へ帰る」 四、「天理自然」 近江聖人・中江藤樹像の形成 一、「徳化自然に人を感動し、世これを近江の聖人と称す」 ニ、「此辺の風儀温和淳朴にして、見る所聞所感に堪ず」 三、「今にして其の虚讃に非ざるを知るなり」 四、「母の為めに禄を顫りし、郷に旋りて色愉ぶ」 五、「天を仰ぎ心に二姓に事へざるを誓ひ、后出亡す」 六、「心の本体、元と大安楽有り」 あとがき 初出一覧 索引 |
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