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近代日本の国体論
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近代日本の国体論
A5判・360頁
ISBN4-8315-1192-7 ISBN978-4-8315-1192-8
品切
2007 年発行
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昭和十年代に現出した国体論の相剋状態を、分析概念としての<皇国史観>を主題として、歴史認識の次元で主に大川周明と平泉澄を中心に解明をめざす。 第3回日本思想史学会奨励賞受賞 主要目次● 序論 国体論研究の視角 一 国体論の相剋 二 本書の課題と方法 第一部 国体論の胎動 第一章 大川周明『列聖伝』考 はじめに 一 神代と歴史 二 『列聖伝』の考察 三 大川の宗教観 おわりに 第二章 平泉史学と人類学 はじめに 一 人類学と歴史学 二 平泉における西村真次批判 おわりに 第三章 平泉澄の中世史研究 はじめに 一 近代天皇制と中世史 二 平泉の中世観 おわりに 第二部 国体論の対立 第一章 平泉澄の「日本人」観 はじめに 一 昭和初期の国体論 二 平泉史学の特質と限界 三 昭和八年八月以降の平泉史学 おわりに 第二章 大川周明の日本歴史観 はじめに 一 大川の日本歴史観の根本 二 大正~昭和初期-「革命」の連続の歴史 三 昭和一〇年以後-不断に外来思想に「方向を与へる」歴史 おわりに 第三章 大川周明『日本二千六百年史』不敬事件再考 はじめに 一 昭和十年代の国体論 二 『年史』の特質と反響 三 批判の諸相 おわりに 第三部 国体論の行方 第一章 「皇国史観」の相剋 はじめに 一 小沼洋夫と「皇国史観」 二 吉田三郎と「皇国史観」 三 「皇国史観」の相剋とその帰結 おわりに 第二章 大川周明のアジア観 はじめに 一 「世界史」問題の浮上 二 大川のインド・朝鮮・中国観 三 戦時下のアジア観 おわりに 第三章 三井甲之の戦後 はじめに 一 昭和二一年における三井の変化 二 晩年までの三井 おわりに 結論 国体論の帰結 一 <皇国史観>の帰結 二 本書の成果と今後の課題 参考文献 あとがき 索引 |
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