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渋沢栄一と<義利>思想 近代東アジアの実業と教育 |
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渋沢栄一と<義利>思想
四六判・312頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1201-7
2008 年発行
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日本資本主義の最高指導者」といわれ「義利両全説」を提唱し功利主義的立場から儒学をとらえなおそうとした渋沢栄一の思想を、同時代に「中国近代化の開拓者」といわれた張謇との比較によって描き出す。 主要目次 序 章 一、問題提起 二、先行研究批判 三、本書の構成 第一章 渋沢栄一の時代 一、渋沢栄一の家庭と少・青年期 二、渋沢栄一の学問形成 三、岡部陣屋一件と渋沢栄一の「道理」観 第二章 渋沢栄一の<義利>観 一、攘夷暴挙と<義利>観の発端 二、渋沢栄一の<義理>観 三、啓蒙思想家たちの<義利>観との比較 第三章 渋沢栄一の実業理念 一、渋沢栄一のとらえた「実業」 二、「官尊民卑」の打破 三、渋沢栄一の実業理念 四、他の経営理念との比較 五、資本家としての渋沢栄一 第四章 渋沢栄一の教育理念 一、商法講習所の存続問題 二、渋沢栄一と高商の昇格問題 三、昇格の背景 四、渋沢栄一と修養団体 第五章 張謇の学問形成と体験 一、比較の視点と張謇の先行研究 二、張謇の学問形成と個人的体験 三、マージナル・マンとしての渋沢栄一と張謇 第六章 張謇の<義利>観 一、張謇の「公利」説 二、渋沢栄一と張謇の<義利観>における「公」 第七章 張謇の実業理念 一、張謇の「実業」 二、中国の官商 三、大生紗廠 四、張謇と「商会」 五、張謇の地方主義と過渡期の心理構造 第八章 張謇の教育理念 一、張謇の教育観と商戦論 二、張謇の普通教育と実業教育 三、張謇の道徳教育 終 章 まとめと展望 一、本書のまとめ 二、<義利>観からみる儒学の普遍性と可能性 参考文献 渋沢栄一・張謇関連年表 あとがき 索引 |
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