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徳川ビレッジ 近世村落における階級・身分・権力・法 |
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徳川ビレッジ
A5判・496頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1190-4
2008 年発行
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ブルデューの生成論的構造主義的方法論によって徳川村落の成立過程を階級、身分、権力、法を鍵に記述する。解説=子安宣邦。原題”Tokugawa Village Practice - Class,Status,Power,Law”。 主要目次 日本語版への序文 まえがき 謝辞 第1章 「うらミ山々」-一人の女性の徳川幕府権力との闘い 宗旨改帳一件-一七六一~六三年 牧布施の或る貧農の物語-一七一九~四四年 失敗した結婚、不発に終わった偽造-一七四五~五六年 家系内の権力の推移-一六七〇~一七五六年 一七年後に明かされた公然の秘密-一七五七年 申し立ての調査 旧離一件の疑惑 有力百姓の没落 さらに零細な百姓たち 親族間の緊張 怨霊のとむらい 結び 第2章 階級政治 徳川初期の農村社会におけるイメージの多様性 ミクロな闘争(一)-惣の庄屋・年寄・小百姓 マクロな権力(一)-植民地的様相 ミクロな闘争(二)-百姓対土豪 マクロな権力(二)-土豪の権力と支配階級 知識と権力-情報をめぐる闘い 予算の支配 百姓「代」 第3章 身分に関する権力 身分と階級-相互に排他的なのか? 身分の大きな役割 「株分けの」共同体 百姓の派閥抗争-楡俣、一六五四年 端数としての百姓-楡俣、一六一五~八〇年 年貢生産者から年貢納入者へ-一六八七年、下海瀬 年貢納入者から本百姓へ-小平、一六二九~一八四九年 家系、五人組、村落政治-大足、一八四〇年代 協業体村落 第4章 村の自律性 村法と村掟 階級と身分の成文化 エリート再生産の戦略-保津村、一五〇〇年代~一九〇〇年 村八分 入札次第の罪 神判による裁判 抜け穴と法の操作 建て前としての法 「無法」村 第5章 身分的人種主義と国家的人種主義-かわたからエタへ- エピソード (一)「御公儀様えたいし御奉公ニ」、一七四三年 (二)盗人の捕縛、無宿の逮捕、一八四八年 (三)ぼんぼく事件、一七七七~一七八〇年 (四)非人娘勾引出入一件、一七八一年 (五)鼻緒騒動、一八四三年 (六)村レベルでの規制強化に対する抵抗、一八五六年 (七)藩レベルの弾圧に対する抵抗、一八五六年 (八)「はり紙」事件-五郎兵衛新田、一九七八年 諸次元と諸発展 (一)穢れ・婉曲的差別語法 (二)職業-降格と穢れ (三)法制化された人種主義へ (四)経済的抑圧 (五)差別に染まった知識人たち 結び 第6章 徳川における裁きの場と法の権力 秩序、正義、道具主義、形式主義 徳川時代の法令の文脈化 政治権力の場内における裁きの場 (一)不完全な道具主義 (二)形式主義の諸レベル 裁きの領域の拡大 結び 注 参考文献 付録史料 解説=子安宣邦 訳者あとがき 索引 |
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