|
西鶴新解 色恋と武道の世界 |
|
|
西鶴新解
A5判・344頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1210-9
C3091
2009 年発行
|
西鶴浮世草子は「小説」か? 近代以降の自然主義の文学観からの距離を保ち、西鶴浮世草子のうち、主に好色物と武家物の特質を、個々の作品に即して読み解く試み。
●目次● 序 章 西鶴浮世草子と「小説」 第一部 好色物の世界 第一章 自然主義と西鶴の受容―西鶴好色物と「性欲」思想 第二章 世之介の漂泊と再生―『好色一代男』巻四の七「火神鳴の雲がくれ」を中心に 第三章 『好色一代男』と西行の流行―巻七の七「新町の夕暮島原の曙」 第四章 『諸艶大鑑』における「迷ひ」と創作方法―巻八の四「有まで美人執行」の視点から 第五章 『椀久一世の物語』の話型と構成 第六章 『好色五人女』の一場面―寺若衆の恋 第七章 『好色五人女』の悲哀と滑稽―悲劇か、喜劇か 第八章 『男色大鑑』成立考 第二部 武家物の世界 第一章 西島孜哉氏『武家伝来記』成立論の検証 第二章 『武家伝来記』への視覚―「世間の思はくばかり恥て」 第三章 『武家義理物語』序文考―「義理に身を果せる」の曖昧さ 第四章 『新可笑記』の「道理」と政道批判―『新可笑記』『太平記』との関わり 第三部 声/成立論/人の心 第一章 『西鶴諸国ばなし』の語りと声―巻一の五「不思議のあし音」を中心に 第二章 谷脇理史『『日本永代蔵』成立論談義』―批判と弁明 終 章 西鶴浮世草子と『徒然草』注釈書―「人の心」を描くという文学観の源流 あとがき 索引
|
|