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「一谷嫩軍記」の歴史的研究 歌舞伎・上演と演出 |
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「一谷嫩軍記」の歴史的研究
A5判・488頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1231-4
C3074
2009 年発行
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宝暦2年から明治36年にいたるまでの「一谷嫩軍記」の発展と変遷を縦軸とし、各時代に生まれた劇術や他の作品と関係を横軸として、今日まで伝わる歌舞伎作品の表現力、受容、役者への投影等の変遷を追う。
●目次● 刊行によせて=竹本幹夫 序=古井戸秀夫 序 章 歌舞伎演出の視座 一 理念としての歌舞伎演出 二 作品の先行研究 三 本書の研究方法・研究範疇・構成 第一章 歌舞伎「一谷嫩軍記」初期の演出 第一節 歌舞伎「一谷嫩軍記」初演 一 江戸の初演 二 大坂の初演―中村十蔵座 三 京都での移入 第二節 熊谷の役柄と上演形態 一 熊谷の役割 二 第一期の上演形態 三 第一期上演の流れ 第三節 雛助・仁左衛門の台本分析 一 初演雛助本の書誌分析・その性格 二 七代目仁左衛門本の書誌分析・その性格 三 「陣門組討」の台本構成 四 「熊谷陣屋」の台本構成 五 雛助と仁左衛門の熊谷像 第二章 化政期以降の台本研究 第一節 台本の書誌分析・その性格 一 三代目歌右衛門本の書誌とその性格 二 多見蔵時代書込み本の性格 三 八代目市川団十郎本の性格 四 四代目市川小団次本の性格 五 四代目中村芝翫本の性格 六 竹柴金三本の性格 七 竹柴清吉本の性格 第二節 「陣門組討」の台本構成と演出 一 場面の構成 二 原作との交合 三 演出分析 第三節 「熊谷陣屋」の台本構成 一 場面の構成 二 原作との交合 第三章 演出の大成 第一節 演出の大成 一 歌舞伎独自の上演形態の確立 二 台本構成の独自性 三 歌舞伎独自の演出の確立 第二節 三代目三津五郎の領分 一 丸坊主の演出 二 三代目三津五郎の領分 第三節 三代目歌右衛門の「梅玉の型」 一 四つの転機点に見られる演出の消長 二 「梅玉の型」の演出―(一)陣門・組討 三 「梅玉の型」の演出―(二)熊谷陣屋 第四章 古典化への歩み 第一節 七代目団十郎の「成田屋の型」 一 七代目団十郎の熊谷 二「成田屋の型」の演出―(一)熊谷陣屋 三「成田屋の型」の演出―(二)陣門組討 第二節 四代目歌右衛門・三代目芝翫の演出の古典化 一 四代目歌右衛門の継承 二 三代目中村芝翫の継承と古典化 第三節 新しい作品の発生と展開 一 三津五郎の四段目復活と忠度組討の増補 二 歌右衛門の「須磨都源平躑躅」 三 団十郎の「蓮生譚」 第四節 多様化する上演形態 一 上演形態 二 古典化における他の側面 三 浜芝居の流れ 第五章 演技と表現の変遷 第一節 腹を割る系譜 一 江戸期における腹を割る系譜 二 「親子の情愛」の成立 第二節 演技に纏わる写実の変遷 一 「物好き」から見る写実の流れ 二 故実と本式 三 明治の写実 参考資料 掲載図版一覧 あとがき 人名索引
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