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「江戸」の批判的系譜学 ナショナリズムの思想史 |
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「江戸」の批判的系譜学
四六判・232頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1227-7
C1021
2009 年発行
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山崎闇斎学派や「江戸」の自国意識に焦点をあて、言説的レベルでの議論および批判的系譜学の試みにより、広範なナショナリズムに結びつく、近代的な時間意識に基づく歴史の通時的叙述を相対化する。
●目次 序 章 「江戸」の系譜学―日本思想史方法論として― 一、近代主義的知をめぐって 二、批判的系譜学の試み 三、本書の構成 序章のおわりに―ナショナリストの時間意識 第1部 ナショナルな視線と闇斎学派 第1章 破門と義絶の学派(スクール)―山崎闇斎学派における師説と再語り― はじめに 一、「闇斎」という記号 二、『靖献遺言』の神話化 三、知識人としての闇斎学派 第2章 語りの中の「武士道」―批判的系譜学の試み― はじめに 一、日本文化論としての武士道 二、総力戦期の武士道―『葉隠』 三、武士道と士道との間で おわりに―『葉隠』読解の系譜学 第2部 親中国的普遍性の主張と「心の言説」 第3章 度会延佳と近世神道の成立 はじめに 一、「祭」と「祈」の分節化 二、開かれた知―豊宮崎文庫の創設 三、叙位をめぐる対立 四、心の言説と神道思想 第4章 教説の時代と「心の言説」 はじめに 一、「明徳仁義の心なきは一人もなし」 二、「神道と云は、人々の日用の間にあり」 三、「結局今時ハ修行ハ俗ガスル也」 四、「心の言説」の登場とその意味 ◆研究の視角―日朝比較思想史という試み 第3部 中国的世界像の動揺と自国意識 第5章 近世神道と教説の時代―垂加神道を中心に― はじめに 一、「一七世紀」の神道と教説の時代 二、「道」と「大義」との分裂 三、「我国」の教説の成立 四、君臣道徳と万世一系 おわりに―教説の時代の終焉と国学的言説の誕生 第6章 「江戸」の自国意識―山崎闇斎学派とナショナリズム― はじめに 一、闇斎学派の自国意識 二、「一八世紀」の自国意識 おわりに あとがき 索引
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