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現代演劇の地層 フランス不条理劇生成の基盤を探る |
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現代演劇の地層
A5判・596頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1258-1
C3074
2010 年発行
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フランス不条理劇に通底する基盤を「ピランデリズム」と「時間表現」に求め、それらが現代演劇にどのような可能性をもたらしたのかを探る
●主要目次● 序論 1 問題提起といくつかの用語の定義 2 ドラマの危機と「不条理劇」 3 モダン・ドラマにおけるピランデリズムと時間表現 4 本論考の立脚点と構成 第一部 第一章 フランス解放と不条理劇の登場 序 1 第二次大戦直後のフランス劇界 2 「新しい演劇」の待望 第二章 アルチュール・アダモフ 序 1 アダモフ小伝 2 初期アダモフ作品におけるピランデルロ的要素 3 二つの戯曲における偶然性 4 アダモフ戯曲の特徴―ハプニングとエクリチュール 第三章 ウージェーヌ・イヨネスコ 序 1 イヨネスコ小伝 2 イヨネスコの初期作品における時間感覚 3 教えることとピランデリズム 4 イヨネスコの中期作品における神話的時間 第四章 サミュエル・ベケット 序 1 ベケット小伝 2 『勝負の終わり』とゲームの規則 3 『言葉なき行為Ⅰ』のピランデリズム 第二部 第五章 「ベルギーの悲哀」 序 1 ベルギーと「ベルジシズム」 2 「ベルギー文学」という矛盾 第六章 ミシェル・ド・ゲルドロード 序 1 ゲルドロード小伝 2 ゲルドロードのピランデルロ的要素 3 『バラバ』の軽薄さ 4 『マドモアゼル・ジャイール』と表象としてのフランドル 5 パスティーシュとしてのゲルドロードの演劇 第七章 フェルナン・クロムランク 序 1 クロムランク小伝 2 不在と行動の不可能をめぐる劇作術 3 『堂々たるコキュ』あるいは言語の悲劇 4 自滅するクロムランク 第三部 第八章 両大戦間という時代 序 1 「大戦争」と「心性」の変化 2 両大戦間の演劇の革新 第九章 モダン・ドラマと記憶喪失 序 1 戦争と記憶喪失 2 ジロドゥーと戦争(ジロドゥー小伝) 3 『ジークフリート』の謎 4 ピランデルロと戦争 5 「未知の女」の足取り 6 モダン・ドラマとピランデリズムの起源 第十章 モダン・ドラマと時間の反転 序 1 演劇と時間の表現 2 サラクルーの両大戦間(サラクルー小伝) 3 『アラスの見知らぬ女』 4 プリーストリーと戦争(プリーストリー小伝) 5 Time Playsと『時とコンウェイ家の人々』 6 ルノルマンの演劇と時間 結 論 謝辞・後書き・参考文献一覧・索引[人名・劇作品名] |
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