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昭和の創作「伊賀観世系譜」 梅原猛の挑発に応えて |
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昭和の創作「伊賀観世系譜」
四六判・304頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1271-0
C1021
2010 年発行
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『うつぼ舟Ⅱ 観阿弥と正成』における梅原猛の挑発に応えて、観阿弥が伊賀の出身で楠木正成の甥であるとする伊賀観世系譜が、昭和に入ってからの編纂であることを論証する。
[主要目次] はじめに 第一章 伊賀観世系譜の内容とそれへの評価 一 久保文雄紹介の伊賀観世系譜の内容 二 伊賀観世系譜についての久保の把握 三 伊賀観世系譜をめぐる諸家の評価 四 伊賀観世系譜への平泉澄博士・梅原猛の評価とそれへの批判 五 伊賀観世系譜をめぐる表章の昔の発言 六 伊賀観世系譜をめぐる久保の見解への疑問 第二章 伊賀観世系譜は近代の創作 七 伊賀観世系譜は現存資料に基づく編纂物―「観世之事」をめぐって― 八 伊賀観世系譜は吉田本『世阿弥十六部集』以降の編纂―『申楽談儀』等との関係― 九 伊賀観世系譜は昭和以降の編纂―『能楽源流考』や野々村氏著書を利用している― 十 余説あれこれ 第三章 楠木氏縁戚説も播磨永富家縁戚説も伊賀系譜の創作 十一 楠木氏と観世家縁戚説は架空 十二 播磨永富家との縁戚説も架空 おわりに 索引 |
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