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西鶴が語る江戸のダークサイド
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西鶴が語る江戸のダークサイド
A5判・256頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1288-8
C0091
2011 年発行
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話し上手として知られた西鶴が語る、社会の裏面や人生の暗部といった元禄の暗黒(ダークサイド)。原文と口語訳、語注と解説を付した、刺激的な西鶴入門。
●目次● まえがき 凡例 <都市の怪事件> 連続幼女誘拐事件―『西鶴諸国ばなし』巻二の六「男地蔵」 京都の闇金融―『本朝二十不孝』巻一の一「今の都も世は借物」 聖人になりすました男―『本朝桜陰比事』巻三の四「落とし手有り拾ひ手有り」 近世(江戸時代)前期の京都 <武家の意地と欲> 呪詛の釘打ち―『武道伝来記』巻一の二「毒薬は箱入の命」 狙われた少女の生き肝―『新可笑記』巻一の四「生胆は妙薬のよし」 武士の奇異な風習―男色と敵討ち― <商売の裏側> 悪い奴ほどよく眠る―『懐硯』巻五の二「明けて悔しき養子が銀箱」 亡者の執着―『日本永代蔵』巻四の四「茶の十徳も一度に皆」 不良債権の罠―『世間胸算用』巻二の一「銀一匁の講中」 貞享・元禄の経済事情 <庶民の生きざま> 武家の娘もゆすりの世の中―『世間胸算用』巻一の二「長刀はむかしの鞘」 ホームレスたちの大晦日―『世間胸算用』巻五の三「平太郎殿」 今も昔もカウントダウン 江戸のワーキングプア―『万の文反古』巻一の三「百三十里の所を十匁の無心」 本心を知りたくなるのは何故―書簡体小説の古今東西 <遊興と性愛の闇> 一代男の世界・一代女の世界 屍体から爪をはがす商売―『好色一代男』巻四の二「形見の水櫛」 今夜恨みを晴らします―『好色一代男』巻四の三「夢の太刀風」 お殿様の閨の秘密―『好色一代男』巻一の三「国主の艶妾」 <太宰の愛した西鶴> 太宰《戯画化》の背景―西鶴と<志賀批判>― 貧しても武士の意地―『西鶴諸国ばなし』巻一の三「大晦日はあはぬ算用 義理」 女たちの闇―『新可笑記』巻五の四「腹からの女追剥」 武士たちの面目もその果ては―『武家義理物語』巻一の五「死なば同じ波枕とや」 元禄の出版界と西鶴
本書の原典となった作品について 西鶴略年譜 文献案内 読者のみなさんへ あとがき
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