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近世日本思想の基本型 定めと当為 |
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近世日本思想の基本型
A5判・272頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1292-5
C1012
2011 年発行
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中世から近世と新たな秩序への移行期の思想形成の型を人のつながりを軸に追求する。
●目次● 第Ⅰ部 第1章 「山口の討論」について 一、禅僧忍室との交渉 二、「大日」問題 三、悪の存在と堕獄 四、存在の始源 五、霊魂論 第2章 「正直」についての基礎的考察―「浄穢」とのかかわり 一、「三社託宣」 二、『沙石集』 三、慈遍 第3章 『甲陽軍鑑』における「天道」 一、「いのるも天道」 二、果報のゆくえ 三、果報は天道のめぐみ 四、戦いとる天道 第4章 『葉隠』における「曲者」 一、「曲者」とはなにか 二、『葉隠』の中の「曲者」たち 第Ⅱ部 第1章 無常から人倫へ―『閑吟集』・芭蕉・仁斎 一、無常と情 二、無常の克服 三、天地の実理 四、道の発見 第2章 伊藤仁斎の「道」 一、天と世界 二、人道の内実 三、誠、忠信、天命 第3章 伊藤仁斎における性善の意義 一、孟子性善説の解釈の違い 二、仁斎性善説の根拠 三、宋学への反発 四、人倫日用の中の道 第4章 伊藤仁斎の「恕」 一、『論語』の読み方 二、己の排除 三、仁斎の他者志向 四、己の超克 第5章 太宰春台の思想の一側面―『聖学問答』を中心に 一、個人の徳行 二、惻隠の心、取捨の心 三、春台の人間観 四、先王の「礼義」の遵守 五、人間への懐疑 第6章 大塩中斎の「帰太虚」をめぐって 一、致良知 二、心太虚に帰す 三、帰太虚への道 四、狂の実践 第7章 方法としての「信」―疑問・批判の根底 一、疑のすゝめ 二、徂徠の学問の淵源―南総体験 三、徂徠の学問(一) 四、徂徠の学問(二) 五、格物 初出一覧 あとがき 索引
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