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徂徠学と朝鮮儒学
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徂徠学と朝鮮儒学
A5判・320頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1293-2
C3021
2011 年発行
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徂徠学を素材に、東アジアにおける徂徠学の受容史を、経書解釈の思想史と、経書注釈を通した儒学的人間の方向から構成し、一国に閉じられた思想史を越え、より大きな思想史の可能性を探る。
●目次● 序 論―「一国思想史」を克服する 日本における徂徠学研究 韓国における徂徠学研究 東アジア思想史の可能性 第一章 東アジア思想史における徂徠学 はじめに 一 古文辞学 二 思想史における徂徠学的人間 おわりに 第二章 太宰春台における徂徠古文辞学の読み直し はじめに 一 徂徠の禦侮 二 華音主義と和読の世界 三 「中華」から「和」への転換 四 江村北海『授業編』における同時代認識 五 古人の体と法 六 「古訓」と古文辞学 おわりに 第三章 太宰春台における徂徠人間論の読み直し はじめに 一 金銀の世界と膨らむ欲望 二 人性は善でもなければ悪でもない 三 天地自然の道と聖人の指向 四 内面を問わない「君子」 五 衰世 おわりに 第四章 徂徠学の周辺の世界(一)―片山兼山における徂徠学の受容と変容― はじめに 一 正統と異端の判断根拠になる孔子の道 二 古文辞学の変容 三 「経」中心の経学の世界 四 学問の実践と自己形成 おわりに 第五章 徂徠学の周辺の世界(二)―反春台論としての『聖学問答』批判書の公刊― はじめに 一 『聖学問答』と反「聖学問答」 二 『孟子』解釈の二つの視線 三 性は相い近きなり、習へば相い遠きなり 四 君子の行方 おわりに 第六章 朝鮮実学と徂徠学―春台から丁若鏞 はじめに |
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