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明治の歌舞伎と出版メディア
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明治の歌舞伎と出版メディア
A5判・244頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1295-6
C1021
2011 年発行
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明治三十年代、新劇や翻訳劇の隆盛などによる演劇観の相対化によって生じた歌舞伎の伝承に対する危機感から、台帳や劇評とは異なる文字による記録=「型の記録」成立を中心に、劇評の変遷や時局物の発生など、歌舞伎と明治期の出版メディアの関係を考察する。
●目次● 序 第一章 明治期における劇評の諸相 第一節 六二連『俳優評判記』と新聞劇評 一 六二連『俳優評判記』 二 「明治見巧者」への批判者 三 新たな劇評への対抗 第二節 三木竹二の位置 第二章 型の記録の成立と展開 第一節 『歌舞伎新報』における筋書 第二節 『歌舞伎』における型の記録 一 附帳の活字化 二 役者の談話形式 三 舞台面の描写―視点の変容 四 型の記録の時代的背景 五 速記と型の記録 第三節 型の記録の記述方法における特色 一 舞台装置 二 衣装 三 台詞 四 所作 第四節 「芝居見たまま」の成立と展開 第三章 明治期歌舞伎における戦争物 第一節 出版メディアにみる『皐月晴上野朝風』の興行宣伝と受容 第二節 歌舞伎における日清戦争物 結 付 『歌舞伎』における型の記録記事一覧 参考文献 あとがき 索引
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