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出版文化の明治前期 東京稗史出版社とその周辺 |
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出版文化の明治前期
A5判・368頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1315-1
C3021
2012 年発行
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東京稗史出版社の出版活動を中心に新旧の文化が混在した明治前期の文化状況を描き出す。
●目次● 序論 本書の概要と方法 一 出版文化研究の方法 二 第一部の概要 三 第二部の概要 第一部 東京稗史出版社研究 第一章 東京稗史出版社の足跡 一 東京稗史出版社の構成員 二 東京稗史出版社の出版物 三 東京稗史出版社の予約出版方法 四 東京稗史出版社の地盤 第二章 東京稗史出版社という印刷所 一 美麗な製本 二 差異化の指標 三 印刷所を兼業するということ 第三章 活字翻刻本をめぐる思惑 一 予約出版と活字翻刻 二 「稗史小説」をめぐる議論 三 活字翻刻本の棲み分け 第四章 東京稗史出版社における『世路日記』の位置づけ 一 『世路日記』の背後 二 信乃と浜路、菊雄とタケ 三 信乃と菊雄の人物造形 四 浜路とタケの人物造形 第五章 東京稗史出版社の地平―『牡丹燈籠』とその周辺― 一 小説の文体と『牡丹燈籠』 二 言文一致と『牡丹燈籠』 三 ふたたび東京稗史出版社の営為について―東京稗史出版社と「文学」― 第二部 出版研究各論 第一章 銅版草双紙考 一 銅版草双紙の生産現場 二 銅版草双紙の発生 三 銅版草双紙の終焉 附 銅版草双紙書目年表 第二章 予約と信用(上)―集成館の予約者名簿『一話一言月刊同盟現員表』から― 一 予約出版という方法 二 集成館と『一話一言』 三 『現員表』翻刻 四 人名注 第三章 予約と信用(下)―予約出版と詐欺取財事件― 一 徳盛館の詐欺取財事件 二 予約出版、濡れ手で粟の銭まふけ 三 身近な方法、身近な詐欺 第四章 文栄堂の出版環境(上)―書籍作製費用の実際― 一 文栄堂略史 二 書籍制作の実際(1)標注と題字 三 書籍制作の実際(2)活版印刷料、石版印刷料 四 書籍制作の実際(3)紙代 第五章 文栄堂の出版環境(下)―書籍の仕入れ・卸し・小売り 一 品揃え 二 仕入れ 三 卸し 第六章 明治初期石川県における新聞出版(上)―吉本次郎兵衛の足跡― 一 『開化新聞』から『石川新聞』へ 二 次郎兵衛、印刷御用となる 三 内部組織の再編成 第七章 明治初期石川県における新聞出版(下)―『開化新聞』『石川新聞』の出版史的考察― 一 『開化新聞』『石川新聞』の発行部数 二 流通する新聞、購読する人びと 三 新聞享受の場 あとがき 索引(出版元・人名、書名)
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