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近世日本における儒礼受容の研究
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近世日本における儒礼受容の研究
A5判・336頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1317-5
C3021
2012 年発行
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制度化された仏葬に対して近世知識人が儒礼実践の困難や葛藤を乗り越え、思想を主体化して実践的に生きようとした営みを捉える視座を提供する。
●目次● 序論 近世日本の儒礼実践研究―東アジアの視野から 一 新しい近世思想史研究への視座 二 本書の構成 第一章 熊沢蕃山の儒礼葬祭論と『葬祭辨論』 一 熊沢蕃山の水土論と儒礼観 二 熊沢蕃山の葬祭論 三 熊沢蕃山の著作か?『葬祭辨論』考 四 『葬祭辨論』の内容 第二章 崎門派の『文公家礼』に関する実践的言説 一 『家礼』喪祭礼に関する崎門派の実践的言説 二 崎門派の死生観と鬼神観 三 喪祭礼をめぐる儒者たちの思想的位置 第三章 浅見絅斎の『文公家礼』実践とその礼俗観 一 『喪祭小記』の著述から『家礼』の実践へ 二 絅斎の『家礼』実践と『家礼師説』 三 絅斎の礼俗観―礼と俗の調和と葛藤 四 『喪祭小記』の後世への影響 第四章 水戸藩の儒礼実践―『喪祭儀略』を中心に 一 『喪祭儀略』改訂前後の諸本 二 『喪祭儀略』内容の変遷とその意義 三 後期水戸学の儒礼に関する実践的言説 第五章 懐徳堂における儒教儀礼の受容―中井家の家礼実践を中心に 一 『喪祭私説』の成立過程 二 『喪祭私説附幽人先生服忌図』写本の内容とその意義 三 中井家の葬儀と『喪祭私説』 第六章 懐徳堂の儒礼祭祀と無鬼論 一 『喪祭私説』の祭礼と中井家の儒礼祭祀 二 並河寒泉日記『居諸録』にみる懐徳堂知識人の祭祀活動 三 無鬼論と鬼神祭祀論の間 四 無鬼こそ祭祀 結論 儒礼実践において思想を生きる知識人たちの諸相 一 礼文―近世日本知識人は礼制の構築と儒礼実践に努めた 二 礼器―近世日本知識人は礼に従い俗に即して礼器を制作した 三 礼意―近世日本知識人は儒教の礼楽文明を追求した 補論一 江戸日本における儒礼実践の中の『論語』 一 崎門派朱子学者の喪祭礼実践と『論語』解釈 二 懐徳堂知識人における喪祭礼実践と『論語』解釈 補論二 中井竹山・履軒の礼学についての一考察 一 懐徳堂の礼学著作 二 竹山・履軒の礼説―「忌日」、「?祭」をめぐる議論を例に 三 竹山・履軒の礼学思想と『喪祭私説』およびその儒礼実践の関係 参考文献 初出一覧 あとがき 人名索引・書名索引
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