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日本思想史講座1―古代
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編集 | 苅部直/黒住真/佐藤弘夫/末木文美士/田尻祐一郎 |
日本思想史講座1―古代
A5判・400頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1320-5
C1021
2012 年発行
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日本思想史におけるこれまでの研究成果の総括のみならず、近隣分野の研究成果や海外の研究成果をも取りこんで、「日本思想史」の新たな方法論の可能性を模索すると同時に、人文科学の基幹としての思想史学の確立を目指す。全5巻(1-古代、2-中世、3-近世、4-近代、5-方法)
●目次●古代 刊行にあたって 総論 古代の思想=佐藤弘夫 一、神の始源を尋ねて 二、脱構築される「記紀神話」 三、「国家仏教」という虚構 四、アジアへ、世界へ 五、思想形成の場 六、天皇制研究の現状 縄文の思想から弥生の思想へ=松本直子 はじめに 一、縄文・弥生の思想―概観 二、縄文の世界観―性と死 三、土偶と縄文社会のジェンダー 四、弥生の思想―常世と現世の分離 五、性意識の変化 おわりに 古代神話論のために=神野志隆光 はじめに 一、「記紀神話」論 二、津田左右吉批判 三、テキスト理解へ 四、「日本神話」論 五、テキストの問題 律令と天皇=大津透 はじめに 一、律令制の位置づけと展開 二、律令制と天皇のあり方 三、礼の受容と天皇制の唐風化 四、天皇と神祭り [コラム1]大嘗祭=岡田莊司 奈良時代の仏教=石井公成 はじめに 一、藤原京の仏教から平城京の仏教へ 二、奈良仏教の諸宗(衆) 三、三論研究 四、唯識研究 五、華厳教学の研究 六、戒律と菩薩戒の研究 七、密教 八、知識人と女性の仏教信仰 [コラム2]女性と仏教=吉田一彦 神祇信仰の展開=三橋正 一、自然崇拝の系譜 二、古墳時代の国家的祭祀 三、神祇祭祀の形成 四、律令祭祀の成立 五、国家仏教と神祇 六、国家的神祇儀礼の再整備と穢意識 七、貴族社会における神祇信仰の民俗化 八、信仰形態の変遷と神社信仰の成立 おわりに 平安仏教論=末木文美士 一、平安仏教をめぐって 二、平安初期仏教の思想的発展 三、平安中・後期仏教の思想的展開 [コラム3]本覚思想=花野充道 怨霊の思想=山田雄司 はじめに 一、早良親王の怨霊への対応 二、仏教からの怨霊理解 三、怨霊思想と死刑停止 おわりに [コラム4]安倍晴明=斎藤英喜 救済の場と造形=長岡龍作 はじめに 一、仏像と神仙世界 二、庭園の仏教的意味 三、阿弥陀仏と庭園 四、救済の場としての平等院鳳凰堂 おわりに 院政期の思想―江家における累葉儒家意識と系譜の捏造―=吉原浩人 はじめに 一、律令官としての文人 二、累葉の儒家 三、江家累葉意識の形成と展開 四、江家系譜の改編 おわりに [コラム5]シルクロードとブックロード=王勇 本地垂迹=佐藤弘夫 はじめに 一、「本地垂迹」とはなにか 二、本地垂迹の古代 三、憑依するカミの始原 四、世俗化のなかの本地垂迹 五、信仰形態の変遷 六、方法としての本地垂迹 七、比較研究の視座としての本地垂迹 おわりに
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