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知の共鳴 平田篤胤をめぐる書物の社会史 |
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知の共鳴
A5判・472頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1326-7
C3021
2012 年発行
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「古を追求する学者・宗教者としての篤胤」「出版という知的営為」「共鳴の連鎖と書物・出版活動」というキーワードから、平田篤胤の思想を「書物の社会史」という視点で描き出す。
●目次● 序章 知の共鳴-平田篤胤をめぐる書物の社会史 はじめに 一 古を追求する学者・宗教者としての篤胤 二 出版という知的営為 三 共鳴の連鎖と書物・出版活動 おわりに 第一部 第一章 平田篤胤の常陸・下総訪問 はじめに 一 平田学の宣布 二 国学者たちとの交流 三 常陸・下総におけるネットワーク 四 篤胤のフィールドワーク 五 又五郎の治癒祈願 おわりに 第二章 越後の平田国学-平田銕胤の越後巡遊と『医宗仲景考』 はじめに 一 銕胤と越後人との交流 二 『医宗仲景考』の販売 三 『医宗仲景考』刊行の意図 四 越後における気吹舎門、生田万前後 おわりに 第三章 気吹舎の著述出版構造 はじめに 一 気吹舎出版物の彫刻および初版印行 二 増刷 三 販売方法 四 篤胤の江戸退去と書物 五 篤胤の晩年と気吹舎出版 おわりに 第四章 気吹舎における出版費用と門人たち はじめに 一 問題の所在 二 門人姓名録と助成者 三 『霊能真柱』と『古史徴』 四 『医宗仲景考』と『大扶桑国考』 五 『天満宮御伝記略』と『毎朝神拝詞記』 六 篤胤没後の出版助成 おわりに 第五章 『稲生物怪録』の諸本と平田篤胤『稲生物怪録』の成立 はじめに 一 『稲生物怪録』の諸本 二 『大壑平先生著撰書目』と『稲生物怪録』 三 平田本『稲生物怪録』の成立 おわりに-幕末の平田門人と『稲生物怪録』- 第二部 第一章 国学者平田篤胤の著書とその広がり はじめに 一 書籍刊行再開 二 販売拡大 三 写本の頒布 おわりに 第二章 平田篤胤『古今妖魅考』の出版事情 はじめに 一 桂氏の出資と重胤の思わく 二 『古今妖魅考』の刊年と政治的カモフラージュ 三 上木の様相 四 販売と決算 五 『玉襷』の上木 おわりに 第三章 秋田の平田門人と書物・出版 はじめに 一 秋田の国学史と篤胤 二 篤胤・銕胤による講釈 三 篤胤没後の平田門とその活動 四 『古学二千文』の刊行 五 テキストとしての『古学二千文』 おわりに 第四章 幕末維新期の東信州と平田国学 はじめに 一 赤報隊と気吹舎 二 佐久の門人と気吹舎書籍 三 掛川吉兵衛と気吹舎 四 刊行面での関与 五 信奉者としての側面 六 書物販売 七 気吹舎のスタンス おわりに 史料編 掛川吉兵衛宛、平田銕胤書簡 第三部 第一章 平田国学の再評価と書物の社会史という視点 はじめに 一 平田国学研究史 二 平田篤胤関係資料の意義 三 書物の社会史という視点 四 平田篤胤そのものの言説を捉え直す 第二章 『鬼神新論』における人と神々 はじめに 一 「篤胤の善神一元化」説について 二 『鬼神新論』における「性」と「道」 三 人と神々と祭祀 四 人と死者の神霊と祭祀 おわりに 付『鬼神新論』の諸本と成立について 初出一覧 おわりに 索引(書名・人名)
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