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出会いの精神史 語りの原像 |
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出会いの精神史
四六判・256頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1347-2
C1091
2013 年発行
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『土佐日記』、『堤中納言物語』、『宇治拾遺物語』、『平家物語』、「姥捨」等等の古典の文学芸能世界に表れた「出会い」の諸相を、ゆらぎ、情動たる「語り」の世界として論じる。
●目次● 序 語りの視界―文芸論の根本と折口信夫― Ⅰ 出会いの原像 一 和文の成立―『土佐日記』― 二 出会いの不能―『堤中納言物語』「花桜折る少将」 Ⅱ 出会いと代償 一 虚像と代受苦―『宇治拾遺物語』「尼地蔵を見奉る事」― 二 死と生の記憶―『平家物語』巻第九「敦盛最期」、灌頂巻 Ⅲ 出会いのエトス 一 老女化石の能―「姥捨」― 二 アジールとしての箱根―曾我物の能― 三 構造と破れ―御伽草子「秋の夜の長物語」― Ⅳ 出会いの解体 一 在所と鎮魂―『冥途の飛脚』― 二 負の祝祭―『女殺油地獄』― 三 生誕と疎外―小泉八雲「雪おんな」― Ⅴ 出会いといのち 一 衆人愛敬の人―景清は粟谷菊生の自画像である― 初出一覧 あとがき |
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