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アメリカ黒人とキリスト教 葛藤の歴史とスピリチュアリティの諸相 |
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アメリカ黒人とキリスト教
四六判・384頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-3007-3
C1022
2015 年発行
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本書は「キリスト教は解放の源泉か、それとも抑圧の源泉か」という問いに、黒人(=アフリカ系アメリカ人)はどのような応答を試みてきたのかという観点から、黒人とキリスト教の関係を追う。
※巻末の「写真・図 出典」記載のページ番号に誤りがありました。訂正申し上げます。 正誤表はダウンロードに掲載してあります。
[神田外語大学出版局ホームページ] http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/press/
●目次● 序 章 宗教の二つの側面―抑圧的機能と解放の役割
第一部 黒人キリスト教信仰の歴史的展開 第一章 アフリカの文化的遺産 1 アフリカの宗教 2 中間航路のなかで 3 キリスト教との出会い 4 アメリカ黒人とアフリカの文化的遺産 第二章 奴隷制時代―「見えざる教会」 1 黒人のキリスト教受容の過程 2 「見えざる教会」 3 現実的対応 第三章 南北戦争後から二〇世紀前半まで―「見える教会」へ 1 南部での黒人教会の増加 2 ジム・クロウ(法的人種隔離制度)の確立 3 二つの対応 4 農村から都市への移住 第四章 公民権運動と黒人教会―待つ姿勢から行動主義へ 1 「再発見」―戦略的拠点、霊的活力の拠点 2 公民権運動の新たな展開 3 革新派の勝利 4 ブラック・パワー運動―さらなる革新の模索 5 キングがめざしたもの―未完の課題 第五章 二極化の現実と黒人教会 1 黒人教会の社会的、政治的領域への関心 2 黒人「プロ」政治家と黒人牧師 3 黒人社会の二極化と黒人教会
第二部 黒人共同体のスピリチュアリティ―その諸相 第六章 アメリカ黒人と「出エジプト物語」 1 黒人の想像力における「出エジプト物語」 2 「出エジプト物語」の援用 第七章 黒人教会の霊的活力 1 大衆集会に内在する宗教性 2 歌―霊的活力(1) 3 祈り―霊的活力(2) 4 説教―霊的活力(3) 第八章 ソウル・フード 1 ソウル・フードの定義 2 「ソウル」を込める 3 ソウル・フードという語の社会的背景 4 黒人共同体意識の表象としてのソウル・フード 第九章 ヒップホップ 1 ラップ音楽をめぐる論争 2 ラップ音楽における「スピリチュアリティ」 3 ストリートの神学 4 ラップ音楽における神意識 終 章 預言者と治癒者―キングとオバマ再考 1 「預言者」としてのキング 2 「治癒者」としてのオバマ 3 オバマによるキングの政治的使用 あとがき 写真・図 出典 註
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