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禅からみた日本中世の文化と社会
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禅からみた日本中世の文化と社会
A5判・408頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1439-4
C1015
2016 年発行
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美術、文学、芸能、建築、社会、思想の各分野の研究者が日本中世の文化や社会に禅がもたらした影響を、最新の研究状況をふまえ検証する。
●目次● 【座談会】 禅とは何か―末木文美士氏に聞く―=天野文雄+末木文美士+原田正俊+野口善敬+荒木浩+鈴木元+大田壮一郎+川本慎自+高橋悠介+重田みち
第一部 禅と文芸・書画・芸能の展開 【論考】 中世和歌史における「禅」の問題=鈴木元 室町時代五山禅林は歌壇・連歌壇に何をもたらしたか―漢語「濫觴」の受容における五山禅林文壇の影響―=中本大 日本中世禅林における杜詩受容―禅の宗旨と文学観の連関をめぐって―=太田亨 骸骨の物語草子―『幻中草打画』再考―=恋田知子 禅の「無」と世阿弥の「無」―『六祖壇経』をめぐって―=天野文雄 狂言「釣狐」と『無門関』第二則「百丈野狐」=大谷節子 「茶禅一味」説の再検討=神津朝夫 絵画から見た禅=島尾新 【コラム①】 禅林墨蹟の二面性=野口善敬
第二部 禅と思想・文化・空間の拡張 【論考】 舎利信仰と禅―王権とのかかわりから―=西山美香 禅の本としての『方丈記』―「流水抄」と漱石・子規往復書簡から見えること―=荒木浩 道元「水、水を見る」―井筒俊彦の『正法眼蔵』理解の一断面―=西平直 岐陽方秀と世阿弥の交流と「一」への意識―室町時代初期の東福寺を中心とした中国風の思想―=重田みち 仮山水としての西芳寺―中世禅院における山水の枠組みをめぐって―=野村俊一 【コラム②】 禅宗と医療=上田純一
第三部 禅と権力・社会・宗派の受容 【論考】 宗論の史的考察=大田壮一郎 月舟寿桂と東国の麦搗歌=川本慎自 足利将軍の受衣・出家と室町文化=原田正俊 伝白雲慧暁撰『由迷能起』について=高橋悠介 禅におけるルールと反則について=クリスティアン ウイッテルン 【コラム③】 禅の触発する力=船岡誠 【コラム④】 真福寺大須文庫所蔵写本からみた中世禅=末木文美士
あとがき 執筆者紹介 |
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