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日本書紀の祈り 多様性と寛容 |
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日本書紀の祈り
四六判・288頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1492-9
C1014
2018 年発行
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『日本書紀』の神代巻において本文と異伝が併記される構成に注目し、その多様性と寛容を読み解く。
●目次● はじめに 序章(概論として) 一、「一書」について 二、『日本書紀』成立の背景 三、『日本紀』か『日本書紀』か? 四、神話の素材と成立事情 五、『日本書紀』に見える神道の初見 六、古代から中世の『日本書紀』の捉え方 七、中世から近世に至る『日本書紀』の捉え方 八、近世の国学者による『日本書紀』批判(一) 九、近世の国学者による『日本書紀』批判(二) 一〇、漢字も雅楽も 一一、近世の国学から近代に至る『日本書紀』の捉え方 一二、明治以降の『日本書紀』の捉え方 一三、日本語の表現 第一章、神代巻第一段(神世七代章) 一、第一段の本文の概要 二、第一段本文と一書の構成 三、『日本書紀』の冒頭 四、日本古来の世界起源神話 第二章、神代巻第二段(神代七代章) 一、第二段本文の概要 二、第二段本文と一書の構成 三、男女対偶神 第三章、神代巻第三段(神世七代章) 一、第三段本文の概要 二、第三段本文と一書の構成 三、乾坤(陰陽)の道 四、万物一体の仁 第四章、神代巻第四段(大八洲生成章) 一、第四段本文の概要 二、第四段本文と一書の構成 三、左上右下と陰陽と遘合(みとのまぐわい) 四、夫唱婦随と遘合(みとのまぐわい) 五、国生み神話と名前 第五章、神代巻第五段(四神出生章) 一、第五段本文の概要 二、第五段本文と一書の構成 三、根の国(『古事記』『日本書紀』の世界観) 四、黄泉の国(死後の世界) 五、食泉之竈・泉津平坂・絶妻之誓・岐神 六、禊・八十枉津日神 七、祓戸大神と速秋津日命 八、桃の実 九、族離れと菊理媛 一〇、四神(三貴子) 一一、大日?貴(天照大神) 一二、月神 一三、蛭児 一四、素戔鳴尊 一五、稚産霊 一六、保食神 一七、神代巻に記された鼓吹と葬送 一八、第五段四神出生章その他の一書 第六章、神代巻第六段(瑞珠盟約章) 一、第六段本文の概要 二、第六段本文と一書の構成 三、伊奘諾尊の死(幽宮、日之少宮) 四、誓約と物実 五、物実をめぐる問題としての代理母出産 第七章、神代巻第七段(宝鏡開始章) 一、第七段本文の概要 二、第七段本文と一書の構成 三、素戔鳴尊の罪(天津罪) 四、天石窟隠れ 五、天鈿女命と鎮魂・男根崇拝 六、素戔鳴尊への制裁 第八章、神代巻第八段(宝剣出現章) 一、第八段本文の概要 二、第八段本文と一書の構成 三、八岐大蛇と草薙の剣 四、八雲神詠 五、割愛された大己貴神(大穴牟遅神)の成長物語 六、大己貴神(大国主命)と少彦名命 七、大己貴神の幸魂奇魂 第九章、神代巻第九段(天孫降臨章) 一、第九段本文の概要 二、第九段本文と一書の構成 三、外祖父高皇産霊尊 四、天稚彦と味耜 五、出雲の国譲り神話 六、一元的合理化よりも多様性 七、天孫降臨と真床追衾(真床覆衾) 八、三種神宝 九、『古語拾遺』に記された二種神宝 一〇、宮中神爾とその後の変遷 一一、『古語拾遺』の冒頭 一二、五部神 一三、猿田彦神 一四、天壌無窮の神勅 一五、神籬磐境の神勅 一六、宝鏡奉斎の神勅 一七、侍殿防護の神勅(中臣氏と忌部氏) 一八、斎庭の稲穂の神勅 一九、水稲耕作と日本文化 二〇、塩土老翁 二一、木花開耶姫 二二、彦火火出見尊の誕生 第十章、神代巻第十段(海宮遊幸章) 一、第十段本文の概要 二、第十段本文と一書の構成と海宮遊幸 三、貧鉤(マヂチ)という呪言 四、豊玉姫の出産と穢れ 五、豊玉姫の出産と禁忌 六、??草葺不合尊の存在 第十一章、神代巻第十一段(神皇承運章) 一、第十一段本文の概要 二、第十一段本文と一書の構成 三、讖緯思想の辛酉革命説 終章 一、民の安寧が第一 二、掩八紘而為宇(八紘一宇) 三、聖帝とスキャンダル 文献一覧 あとがき |
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