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希望の歴史学 藤間生大著作論集 |
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希望の歴史学
A5判・368頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1515-5
C3021
2018 年発行
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1930年代という「暗い時代」に、石母田正らとともに研究活動を開始し、1950年代には英雄時代論で一世を風靡する一方、「民族主義」という厳しい批判に不遇を託ち、1970年代には今日の一国史的歴史学批判につながる東アジア史全体への視点を構想した藤間生大(とうませいた)。その著作群から「敗北から学ぶ」「国家と民族論」「東アジアの終末論」の3つをテーマを軸に、見過ごされてきた戦後歴史学の一側面の捉えなおしに挑む。
●目次● 編者まえがき――解題 今なぜ藤間生大なのか――(山本昭宏・磯前順一) はじめに――終末にひそむ希望―― 第一部 インタビュー 日本史・東アジア史・世界史について語る――藤間生大先生の歴史研究の歩み―― 第二部 論攷 敗北から学ぶ 研究と実践――傷ついた心の人のために―― 二つの敗北期 「国家と民族」論 古代における民族の問題 五〇年の歳月を経て――石母田正『歴史と民族の発見』解説―― 東アジアの終末論 前近代東アジア史研究の方法論についての一考察――一九七九年度歴研大会総合部会の鬼頭報告に関連して―― 古代東アジアの終末感(観)――発端としての中国を主なる例にして―― 旧谷中村の石仏 「おわりに」に代えて――石母田正氏告別式弔辞―― 藤間生大著作文献目録(水野公寿編・磯前礼子補訂) 解説 希望の歴史学――藤間生大とマルクス主義歴史学――(磯前順一・山本昭宏) 編者あとがき――辻久保駅への道のり――(磯前順一) |
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