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神田外語大学出版局

伊藤仁斎の古義学
稿本からみた形成過程と構造
 
伊藤仁斎の古義学
著者丸谷晃一
伊藤仁斎の古義学
 
A5判・352頁


ISBN4-8315-
ISBN978-4-8315-1519-3
C3021

2018 年発行 

朱子学から出発し後に朱子学批判から独自の学問「古義学」を形成した伊藤仁斎の稿本を長年真摯に研究しその思想形成過程を辿り直した著者の遺稿集。


●目次●
第一部
  第一部解題(高山大毅)
 伊藤仁斎における「同一性」批判の構造――人我相異論の形成過程――
  一 問題の所在
  二 「元禄四年本」における思想的展開
  三 「元禄六年本」の思想的展開
  四 「元禄八年本」の思想的展開
  五 結論と展望
 伊藤仁斎における「性善」論の構造
  一 はじめに
  二 「性善」論の構造
  三 「悪」論の構造
  四 結びに代えて
 伊藤仁斎の「情」的道徳実践論の構造
  一 問題設定
  二 「情」論
  三 「情」の客観的制御
  四 結びに代えて――「天下の同情」の世界
第二部
  第二部改題(高山大毅)
 伊藤仁斎における「古義学」的方法の形成過程――『孟子古義』諸稿本における「至大至剛」の解釈をめぐって――
  はじめに
  一 仁斎と朱子学の基本的対立点
  二 仁斎と朱子学の注釈上の対立点
  三 「古義」の回復過程
 伊藤仁斎『論語古義』里仁篇・〈参乎〉章の注釈の成立過程に関する考察――道徳論における「情」の構造――
  一 問題の設定
  二 「忠恕」論の成立過程――〈参乎〉章の解釈をめぐって
  三 結びに代えて――「古義」の回復過程
 伊藤仁斎における「道」秩序の構造(一)
  一 はじめに――正月と和
  二 「人の外に道無く、道の外に人無し」論
 伊藤仁斎における「道」秩序の構造(二)
  一 「孝弟」論
  二 「忠臣」論と「野狐山鬼」
第三部
  第三部解題(高山大毅)
 伊藤仁斎の人間観――『孟子古義』を中心にして――
 伊藤仁斎の人我相異論の成立過程――仁斎の人間観と道徳論をめぐって――
解説(相原耕作)
コラム 丸谷晃一さんと私――その研究と思い出――
    (ケイト・ナカイ/田尻祐一郎/菅原光/片岡龍/大久保健晴/高煕卓/末木恭彦/苅部直)
跋にかえて――丸谷晃一氏の経歴および研究業績(澤井啓一)――

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