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徂徠学派から国学へ 表現する人間 |
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徂徠学派から国学へ
A5判・280頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1530-8
C1021
2019 年発行
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第41回サントリー学芸賞〔思想・歴史部門〕受賞
享保期の尚武倹約への路線転換により、発想や方法論を共有し似通っていた二つの新興勢力「徂徠学」と「国学」。ともに当時の思想界の基調であった朱子学と対決し、のちに互いに激甚な対立と論争を繰り広げる。「古学派」とも称される両派が「古え」に依拠すべき道を見出し「理」による内面と外界の連続性を説く朱子学を否定し、内から外への過程を生きる人間像が想定された。その内面と外界の落差に着目し「表現する人間」像を探求する。
●目次● はじめに 一 本書の問題系 二 先行研究と新しい視角 第一章 経世論の外部 第一節 近世日本社会と職分論 第二節 徂徠学の登場 第三節 礼楽と経済 第四節 徂徠の経書間と人間観 第五節 超越と詩――『易経』と『詩経』―― 第六節 治者の自己 第七節 経世論の外部 第八節 国儒論争の発端 第二章 賀茂真淵の思想 第一節 「畸人」真淵 第二節 「わりなきねがひ」――『国歌八論』論争からの水脈―― 第三節 「直き」人々 第四節 更新された「雅び」 第五節 五十音の秩序 第六節 「直き」ものゝふの道 第七節 犬の群れと羊の群れ――共同体観の相違―― 第八節 文と武と――伝統への接続―― 結論と展望 註 あとがき 索引
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