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語られ続ける一休像 戦後思想史からみる禅文化の諸相 |
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語られ続ける一休像
A5判・384頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1594-0
C1014
2021 年発行
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室町時代を生きた一休宗純。その実証研究と、前田利鎌、芳賀幸四郎、市川白弦、柳田聖山などの知識人が語る〈像〉の変遷を戦後思想史の一段面と捉え変遷をたどる。
●目次● まえがき 日本人を魅する「面構え」――個人的な体験から 序 論 一休の〈像〉は如何に形成されてきたか――室町期から戦後日本へ―― はじめに 一 何故一休なのか――その〈像〉研究の意義 二 一休宗純の生涯――その素描 三 一休〈像〉の形成過程 四 一休〈像〉という媒介を通して何が語られたのか――「伝統」と「近代」 おわりに 第一章 一休像の近代的「発見」――前田利鎌の「禅」を手がかりに―― はじめに 一 前田利鎌の立場と問題意識 二 「一所不住の徒」一休への眼 おわりに 第二章 戦後日本における中世禅文化論と一休の像――芳賀幸四郎を中心に―― はじめに 一 芳賀幸四郎の着眼――戦後における一休論の嚆矢として 二 芳賀の問題意識と一休の像との対応関係――学術的問題と実存的問題 三 「東山文化」論と一休の像 おわりに 第三章 市川白弦の一休像――「即」の論理の批判的継承として―― 一 市川における問題意識 二 「即」の論理と「風流」――市川における一休の像 おわりに 第四章 二十世紀の「禅学」と一休像――柳田聖山の視座を再考する―― はじめに 一 柳田の一休解釈 二 ふたつの「禅学」――久松真一から承けた枠組 三 「禅」そのものへの回帰 おわりに 補 論 「瞎驢辺滅却」をめぐって――一休と臨済禅への研究覚書 はじめに 一 臨済における「滅宗興宗」の精神はどう語られてきたか 二 「瞎驢辺滅却」と一休――『狂雲集』におけるその精神をさぐる おわりに 終 章 禅門と世俗と一休の像――論のむすびとひらき はじめに 「語る」一休と「語られる」一休とを探求すること あとがき これまでとこれから――一休を通して「禅文化」をたずねるということ 索 引 |
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