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神田外語大学出版局

李退渓心学
邦を為むるの道を求めて
 
李退渓心学
著者井上厚史
李退渓心学
 
A5判・400頁


ISBN4-8315-
ISBN978-4-8315-1639-8
C3010

2023 年発行 

李朝の偉大な思想家・李退渓は「主理」派の思想家で「日本朱子学に大きな影響」を与えたとされ今日に至っているが、いずれも植民地時代の帝国的学知の残滓によるものであり、その思想を独自の「心学」と捉え東アジア思想史の課題として共有を提唱する著者畢生の書。


●目次●
まえがき
序章
第一章 李退渓の生涯とテキスト
  一 李退渓の生涯
  二 李退渓が出会ったテキスト
  おわりに
第二章 神格化された李退渓
  一 二つの神話
  二 第一の神話――高橋亨
  三 第二の神話――阿部吉雄
第三章 李退渓の哲学
  はじめに――李退渓思想をどう分析するか
  一 理の動静
  二 天と心
  三 根源への問い
  四 「理発未遂」
  五 敬
  六 敬と格物
  七 格物と「物格」
  八 「理の用」
  おわりに
第四章 李退渓の政治学
  はじめに――李退渓思想への政治学的アプローチ
  一 郷約
  二 「帝王の学」
  三 「邦を為むるの道」
  おわりに
第五章 「李退渓心学」の特徴
  一 『聖学十図』第八心学図
  二 「李退渓心学」とは
  三 「物格」と「邦を為むるの道」
  四 哲学と政治学を架橋する「心学」
終章
  一 生き続ける李退渓神話
  二 「民国」と「日用応接の間」

あとがき(山田朋子)
人名索引

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