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国学の敗戦
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国学の敗戦
A5判・352頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1702-9
C1021
2025 年発行
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近世中期に発祥した古典学たる国学とそのすべてが戦争遂行のためのプロパガンダとして機能した「国学的なるもの」は、似て非なるものである。「国学的なるもの」が先の大戦における思想戦に敗北した時、国学がその責任の全てを負って敗戦を受け止めたことを実証する。
●目次●(詳細版) 序論 国学の敗戦――「国学的なるもの」の思想戦敗北 一、はじめに 二、国学の敗戦責任 三、読み替えられる国学 四、繰り返される日本論 五、よみがえる神話 六、おわりに 第一章 馭戎論と戦争 一、はじめに 二、本居宣長の対外意識の史的位置づけ 三、『馭戎慨言』瞥見 四、『馭戎慨言』近世受容史 五、戦時下の馭戎論(上)――保田與重郎の「馭戎」観 六、戦時下の馭戎論(中)――藤田徳太郎の「馭戎」解釈 七、戦時下の馭戎論(下)――蓮田善明の「馭戎」探究 八、馭戎論の敗戦 九、おわりに 第二章 幕末勤皇歌論と時局 一、はじめに 二、和歌史上の幕末勤皇歌 三、川田順の愛国歌研究 四、勤皇歌研究流行の魁 五、高野辰之の「志士文学」論 六、横溢する勤皇歌研究 七、幕末勤皇歌論の敗戦 八、おわりに 第三章 宣長国学と小学教科書 一、はじめに 二、教育行政の敗戦 三、国語教科書の敗戦 四、国史教科書の敗戦 五、修身教科書の敗戦 六、おわりに 第四章 日本精神論と非常時 一、はじめに 二、本居宣長と「日本精神」 三、日本精神論の誕生と定着 四、辞書の中の「日本精神」(上)――教育辞典 五、辞書の中の「日本精神」(下)――哲学辞典 六、中等修身教科書の「日本精神」 七、日本精神論の敗戦 八、おわりに 第五章 「日本的なるもの」と北支事変 一、はじめに 二、中條百合子の整理 三、小林秀雄の予言 四、小林秀雄の論評 五、保田與重郎の総括 六、昭和十二年下半期の転機(上) 七、昭和十二年下半期の転機(下) 八、日本的世界観への展開 九、「日本的なるもの」の敗戦 十、おわりに 第六章 国生み神話と大東亜共栄圏 一、はじめに 二、軍人政治家の表明 三、詩人の表現 四、哲学者の論証 五、国文学者の変節 六、国民学校の教育 七、国生み神話の敗戦 八、おわりに 第七章 神風史観と本土決戦 一、はじめに 二、歌語「神風」と元寇 三、近世期の神風史観 四、国史学者の元寇解釈(上)――秋山謙蔵の神風観 五、国史学者の元寇解釈(下)――龍粛の社会体制論 六、教科書の元寇観 七、昭和十九年の神風待望論 八、昭和二十年における神風史観の転換点 九、神風史観の敗戦 十、おわりに 初出一覧 跋文 索引(人名・書名・事項) |
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