トップページへ新着情報各種案内ダウンロード書評┃ サイト内検索
日本思想
日本文学
江戸人物読本
日本文化
美術・芸能
日本の歴史・伝記
西洋の歴史・伝記
東洋文化
西洋文化
エッセンスシリーズ
人類学・民俗学
政治・経済
季刊日本思想史
江戸文学
日本の美学
日本思想史講座
相良亨著作集
日本思想・個人全集
近世儒家文集集成
近世儒家資料集成
山東京傳全集
叢書 禅と日本文化
定本日本絵画論大成
明治人による近代朝鮮論
新訂日本名所図会集
新聞資料
文芸・随筆
実用書
一般書
なるにはBooks
5教科が仕事につながる!
探検!ものづくりと仕事人
しごと場見学!
発見!しごと偉人伝
こだわりシリーズ
仕事シリーズ
至言社
神田外語大学出版局

荻生徂徠の世界
 
荻生徂徠の世界
著者澤井啓一
荻生徂徠の世界
 
四六判・352頁


ISBN4-8315-
ISBN978-4-8315-1704-3
C1021

2025 年発行 

江戸中期を代表する儒者であり、後に日本近世を通じて独創的で偉大な思想家と評される荻生徂徠。「古文辞学」を習得し「徂徠学」と呼ばれる政治論を唱えたが、病や境遇の変化に伴うあまり幸運とはいえない生涯をおくった。その没後門人たちのの努力により清代中国、朝鮮王朝の儒者たちにまで名声が拡がっていきその思想は「近代化」の先駆と評価されることになる。本書は、半世紀に亘る著者の徂徠研究の成果を伝記から方法論、経書注釈作業、門人による徂徠学の継承と展開、徂徠自身の「日本の外」への眼差し等を思想史的に描出、分析した徂徠入門書。

●目次●
はじめに
Ⅰ 評伝
第一章 徂徠の思想史的伝記
  一、幼少期から青年期まで
  二、「訳学」から「古文辞学」へ
  三、後半生における光と影
Ⅱ 方法
第二章 〈方法〉としての古文辞学
  一、問題の所在
  二、言語の「喩的機能」
  三、人情と礼楽
  四、道の崩壊とその回復
  五、古文辞の衰退とその再興
  結語
第三章 『辨道』『辨名』とは何か
  一、『辨道』――徂徠学に関するポレミックなマニュフェスト
  二、『辨名』――儒教タームの言語学的転回
Ⅲ 注釈
第四章 『論語徴』という迷宮
  はじめに
  一、八佾篇「祭如在」章
  二、八佾篇「周監於二代」章
  おわりに
第五章 注釈の脱構築――古文辞学的な学庸解釈――
  はじめに
  一、『大学』――礼に関する問答の記録
  二、『中庸』――「誠」をめぐる錯綜した議論
  結語
Ⅳ 展開
第六章 徂徠「贈朝鮮使序」考
第七章 太宰春台における古文辞学の逸脱と継承
  一、問題の所在
  二、古文辞学からの逸脱――「誠」の解釈における方法論的な相違
  三、古文辞学からの展開――古文系漢学の成立
  結語
第八章 宇佐美灊水
  はじめに
  一、三浦竹渓の業績
  二、灊水の経世論
  三、徂徠学体系化の挫折と新しい注釈学
あとがき
索引

Copyright 1999 PERIKANSHA Publishing Inc. All rights reserved.