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日本書紀の鬼 孤高の女帝と善悪の境界 |
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日本書紀の鬼
四六判・256頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1721-0
C1014
2026 年発行
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古来、漢籍に記された鬼は、摩訶不思議な力や死者を意味していたが、『日本書紀』に記された鬼は、未知なる力を秘めた得体の知れぬものとして描かれるが、斉明天皇紀では、黄昏の朝倉山の頂に立ち大笠で身を隠し、その喪儀の列を静かに臨み視ていたと記される鬼。その鬼の解釈と政治的権力抗争と天変地異が襲う激動の時代を生き抜いた女帝、皇極=斉明天皇が醸す哀惜と慚愧の念に焦点を当て、特異な鬼の有り様と斉明天皇にまつわる疑問を整理する。
●目次● 序章 第一章 古来の鬼 卑弥呼の鬼道と漢籍の鬼 鬼神と陰陽 日本の鬼 鬼~隠~常世界 素戔嗚尊の蓑笠と常世界(折口信夫と網野善彦) 本居宣長が示す迦微(尋常ならずすぐれたる徳のありて、可畏き物) 黒鬼〝おにた〟と蜘蛛鬼〝累〟の自己疎外 八十枉津日神と善悪の境界 日本書紀に記された〝鬼〟と書いて〝もの〟という鬼 鬼除けとなる黄泉の桃の実 景行天皇紀の邪神・姦鬼と欽明天皇紀の鬼魅・魃鬼・粛慎 第二章 女帝の即位と譲位、そして重祚へ 皇極天皇即位以前(百済と仏教伝来) 仁那四県割譲と仁那日本府 祟仏論争(丁未の乱)に至る過程 二つの神勅と中臣氏 女帝と世数という正統 皇極天皇の霊力 蘇我氏の専横 元旦の空を彩る五色の雲 民を慮る山背大兄王の矜持 五色の絹笠と黒い雲 常世神と虫祭り 蘇我入鹿暗殺計画と中臣鎌子 蘇我本宗家滅亡と皇極天皇譲位 古人大兄皇子の誤認(韓人と韓政) 孝徳天皇即位と古人大兄皇子謀殺 孝徳天皇と惟神 品部をめぐる深刻な軋轢 蘇我倉山田石川麻呂の冤罪 孝徳天皇崩御 第三章 女帝の自己疎外と隠伏された鬼の眼差し 斉明天皇重祚と大規模土木造成事業 有間皇子の謀殺 建王薨去と山際の雲 『万葉集』に表象される雲 かつて鬼魅とよばれた粛慎討伐 百済の鬼武者、鬼室福信 宮中の鬼火と黄昏の朝倉山の現れた大笠の鬼 鬼の正体 鬼を見ることのない中大兄皇子の視点 皇極=斉明女帝の自己疎外 幻の信濃遷都と鬼女紅葉 日本鬼子と日本鬼子 参考文献一覧 終章(あとがき) |
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