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隠逸の思想
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隠逸の思想
四六判・256頁
ISBN4-8315-0942-6 ISBN978-4-8315-0942-0
2000 年発行
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中国の乱世の処世術 隠者、逸民、逸士、処士、幽人、遺民と呼ばれる人々を一括して隠逸という。現実政治の暗黒面に背を向け、しかも正統思想の対極に位置するこの隠逸の思想は、文学や芸術の世界に深く根を下ろし、多くの優れた作品の底流として取り込まれてきた。代表的な思想家として陶淵明、謝霊運、王維などがいる。本書は、隠逸の思想に関するわが国の権威である著者が、一般読書人に読みやすく書き下ろした待望の書である。【目次】第一章 隠逸とは何か 1隠逸について 2隠者と逸民 第二章 隠逸へ 1乱世からの逃避 2時命 3挫折 4山水への憧れ 5自適 6朝隠 7中隠 8偽隠 第三章 隠逸の特徴 1清貧 2清 3簡 4達 5拙 6自由 7孤独感 8隠逸と道士 9隠逸と仏教僧 第四章 隠逸の世界 1竹林の七賢 2「帰去来辞」の世界――陶淵明 3「罔川荘」の世界――王維 第五章 隠逸の歴史 |
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