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東アジアの儒学 経典とその解釈 |
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東アジアの儒学
四六判・280頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1259-8
C1020
2010 年発行
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中・日・韓の儒者による経典解釈の分析を通して、学術領域としての「東アジア儒学」から「儒学共同体」の思想史的類似性と文化的特殊性を考察する。
●目次● 序:東アジア儒学の経典とその解釈 第一章 「東アジア儒学」はいかにして可能か 一、はじめに 二、方法論的個体論 三、思想発展の結果としての「東アジア儒学」 四、思想発展の過程としての「東アジア儒学」 五、「東アジア儒学」研究の新たな課題 六、結語 第二章 経典解釈の伝統と二つの葛藤 一、はじめに 二、経典中の普遍的価値と解釈者の時空特性との間の葛藤:性質、原因、およびその表れ 三、解釈者の「文化的アイデンティティ」と「政治的アイデンティティ」の葛藤 四、結語 第三章 遺民儒者の二つのジレンマ 一、はじめに 二、第一のジレンマ:「仕」か「隠」か 三、第二のジレンマ:「文化的アイデンティティ」と「政治的アイデンティティ」の融合と亀裂 四、結語 第四章 儒家思想伝統における四種の「身体」:類型とテーマ 一、はじめに 二、政治権力の現れの場としての身体 三、社会規範の現れの場としての身体 四、精神修養の現れの場としての身体 五、隠喩としての身体 六、結語:東アジア身体論の三つの命題 第五章 朝鮮儒者丁茶山の『論語』解釈 一、はじめに 二、丁茶山の「克己復礼」章の解釈 三、丁茶山の解釈の踏襲と刷新 四、結語 第六章 朝鮮儒者鄭斉斗の孟子解釈 一、はじめに 二、「知言」「養気」「集義」:鄭斉斗の孟学解釈 三、鄭斉斗の孟子学解釈の思想史的位置:東アジア儒学の視野 四、結語 第七章 近世儒者と「公」「私」:孟子の桃応の対話を起点として 一、はじめに 二、中国古代思想における「公」「私」概念の発展 三、「公」「私」領域の関係についての見方:『孟子』尽心上・第三十五条の解釈を中心に 四、結語 第八章 経典理解の手順とその方法論 一、はじめに 二、体験としての解経手順 三、東アジア儒家の経典解釈学の方法論上の問題 四、結語 訳者あとがき 人名索引 |
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