トップページへ新着情報各種案内ダウンロード書評┃ サイト内検索
日本思想
日本文学
江戸人物読本
日本文化
美術・芸能
日本の歴史・伝記
西洋の歴史・伝記
東洋文化
西洋文化
エッセンスシリーズ
人類学・民俗学
政治・経済
季刊日本思想史
江戸文学
日本の美学
日本思想史講座
相良亨著作集
日本思想・個人全集
近世儒家文集集成
近世儒家資料集成
山東京傳全集
叢書 禅と日本文化
定本日本絵画論大成
明治人による近代朝鮮論
新訂日本名所図会集
新聞資料
文芸・随筆
実用書
一般書
なるにはBooks
5教科が仕事につながる!
探検!ものづくりと仕事人
しごと場見学!
発見!しごと偉人伝
こだわりシリーズ
仕事シリーズ
至言社
神田外語大学出版局

吉川神道思想の研究
吉川惟足の神代巻解釈をめぐって
 
吉川神道思想の研究
著者徳橋達典
吉川神道思想の研究
 
A5判・304頁


ISBN4-8315-
ISBN978-4-8315-1355-7
C3021

2013 年発行 

吉田神道の道統継承者であると同時に吉川神道の提唱者である吉川惟足が、神代巻に向き合う姿勢と吉田家伝の不断の継承に向けられた情念の抽出し、彼我と信仰の拠として求める神典の役割と神々と人々のつながりを得る方法としての詠歌の役割を究明する。


●目次●
序章
  一、本書の意義と各章を結ぶ吉川惟足の神代巻観
  二、本書の研究方法と研究史
  三、本書の構成と概要
第一章 吉川惟足の『日本書紀』尊重論
  一、吉川惟足と神代巻
  二、神代巻講義の聞書
  三、惟足の『日本書紀』観
  四、古典解釈方法の問題点
  五、文献解釈と家伝墨守と神道信仰
第二章 吉川惟足の混沌と未生已生論―神代巻冒頭の解釈について―
  一、神代巻冒頭
  二、国常立尊と理気
  三、混沌の理解
  四、太極の認識
  五、未生已生
  六、古典解釈の問題点
第三章 吉川惟足の道統継承問題の再考察
  一、はじめに
  二、道統継承者
  三、隠岐流刑騒動
  四、寛文八年の策謀
  五、保科正之と神代巻
  六、寛文十二年の神代巻講義と返伝授の試み
  七、おわりに
第四章 吉川惟足の葬祭論の一考察―保科正之の神葬祭をめぐって―
  一、はじめに
  二、吉川惟足と稲葉正則の攻防
  三、寺請制度下にある神道家神職の艱難
  四、神儒習合流葬祭
  五、古典に依拠する神葬祭の意義
  六、おわりに
第五章 吉川惟足における神籬磐境の伝の要諦
  一、神籬磐境の伝とは
  二、神籬磐境の伝における君臣の道の解釈
  三、忠君に依拠する神籬磐境の伝解釈の問題点
  四、神道における封建的忠君思想の再考
  五、忠君を強調しない神籬磐境の伝解釈
  六、神籬磐境の伝と民
  七、おわりに
第六章 吉川惟足の八雲神詠理解と詠歌に関する一考察
  一、立ち寄る陰
  二、吉田の花の下陰
  三、聞き書きから見える八雲神詠
  四、八雲詠歌と敬
  五、秘伝で語られた八雲詠歌
  六、呪術的歌の用例
  七、おわりに
第七章 吉川惟足の神語の理解と解釈
  一、はじめに
  二、諾冉二神の神語と八雲神詠の神語
  三、神道の中の神語
  四、神語によせて
  五、おわりに
第八章 吉川惟足と山崎闇斎の神代巻解釈の相違についての一考察
  一、門人らによる惟足と闇斎の評判
  二、土金の伝
  三、天人合一と天人唯一の相違
  四、古典伝承と形而上学的体系
第九章 吉川惟足に見る中世と近世神道思想の端境期
  一、はじめに
  二、中世神道思想
  三、吉川惟足の混沌理解
  四、吉川惟足の国常立尊理解
  五、稲作農耕文化と民への至情
  六、近世新党思想
  七、道統継承者
終章
  一、本書の成果
  二、今後の課題、問題点
付録1 吉川視吾堂先生行状所収和歌百十三首抄
付録2 塔沢紀行所収和歌三十二首抄
付録3 木村定三選『吉川惟足詠歌百首抄』
文献一覧
あとがき
索引

Copyright 1999 PERIKANSHA Publishing Inc. All rights reserved.