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啓蒙の江戸 江戸思想がよびおこすもの |
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啓蒙の江戸
四六判・294頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1480-6
C1012
2017 年発行
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社会通念の裏面にひそんでいるかもしれない運命、先入見・固定観念、迷信・因習、偏見・偏執、虚栄・虚偽、自己欺瞞
といったものから自由であろうとする思考=啓蒙のはたらきは、人間の思考があるかぎりどこにでもある。江戸思想が喚
起する「啓蒙」を「断章取義」で語る。
●目次● 序章 啓蒙の江戸とは何か 一 啓蒙と江戸 江戸の「啓蒙」 二 理 理と理性 理と非 物理の自然 合理 無知な僧 三 日用現実 道と日用 読書写文字 四 みずからの人生を切り開く 陰隲 五 公論に非ざるの公論 第一章 格物の喜び―勉強することについて― 一 『大学』 二 貝原益軒とスピノザの喜び 三 格物と近世随筆 四 格物と科学―佐久間象山と津田真道― 第二章 甚解を求めず―本の読み方について― 一 読書の方法 二 受容の本意 三 疑わしきは闕く 四 古文献の扱い 五 無為に至る道 六 葛藤を打す 七 実学 八 精神のバランス 第三章 他を欺かんや―うそについて― 一 「物語」は欺く 二 欺きの場 聖人・古人・鬼神・英雄 僧の場合 儒者の場合 ベーコンの場合 制度の場 心の影像―虚誕 心底 三 欺きの拒否 毋自欺 礼 欺きのもとを暴露する 戯れでかわす 第四章 事もと無心―人間のはたらきについて― 一 「事もと無心」とは何か 二 見出された「事もと無心」 三 「事もと無心」の拡がり 四 世に棄材なし 五 無思善無思悪 六 定法を打破する 人を批評する 作文作詩する 比較する 教育する 思考する 七 妙と咎 妙の例 咎の例 八 景と情 九 加上説とその周辺 富永仲基の言語観 加上ということ 加上説の周辺 第五章 個の根拠―自由について― 一 嬰児に託された意味 二 復性復初 三 仁斎の転回 四 未成熟な幼児―歴史へ― 五 自然から社会へ 六 統治と個 あとがき―私の断章取義― 索引 |
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