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八犬伝をみちびく糸 馬琴と近世の思考 |
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八犬伝をみちびく糸
四六判・336頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1595-7
C1091
2021 年発行
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多くの考証随筆を残し、多くの書籍を収集していた馬琴の『八犬伝』創作の理想や技法等を、「天機」「造化」「勧懲」
などのキーワードを軸に多くの古典籍を引用し読み解く。
●目次● 凡例 はじめに 第一章 馬琴の天機 一 『八犬伝』の天機 二 天機の意味 三 天機を漏らす 四 山鹿素行の解釈 五 天機漏洩の罪と罰 六 制作 七 余録 第二章 『八犬伝』と造化 一 自然の造化 二 造化の黙契 三 八犬士の「随一」 四 造化の功――事の成り行き 五 造化の原生態 六 造化の小児 七 造化と人 第三章 君子の戯言――『八犬伝』の発端 一 玉梓と金碗八郎 二 八房犬 三 君子と戯言 四 妙椿 五 語偸 第四章 故旧を求める人々 一 旧知への信義 二 背景の倫理 三 報恩と配慮 四 小説の意義 五 心を師とする恣意 六 恣意から独創へ 第五章 身と心 一 身体の代理物 二 親の遺体 三 寛の一字 四 荊棘と平坦 五 迂遠の道 六 見える心 七 行為論 第六章 勧懲の主人公 一 主人公の語義 二 『八犬伝』の主人公 三 『八犬伝』の勧善懲悪 四 勧懲の意義 五 勧懲と教訓 六 勧懲拾遺 第七章 名詮自性と拆字――思想と遊び 一 登場人物の名前 二 名詮自性と拆字 三 『八犬伝』の拆字 四 馬琴以前 五 中国の拆字 第八章 『八犬伝』の自注 一 同工異趣 二 倚伏 三 湊合 あとがき 索引 |
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