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北斎絵本考
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北斎絵本考
A5判・288頁
ISBN4-8315- ISBN978-4-8315-1634-3
C1021
2023 年発行
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『冨嶽三十六景』『北斎漫画』などで世界的に知られる江戸後期の浮世絵師・葛飾北斎。北斎の絵を含む関連著作=広義の「北斎絵本」は約230点ほどに上る。これらの絵本について系統的・包括的に考察したジャック・ヒリアーが巨匠・北斎の絵本として認めた『北斎写真画譜』『秀画一覧』『北斎画式』『北斎麁画』などの作品を採り上げ、これらが描かれた背景や出版状況を考察。また、今までほとんど言及されなかった北斎の春画についても、著者の架蔵本をもとに検証を加える。
●目次● 緒論――北斎の内なる宗達―― 一 北斎『東遊』画賛考 一、請地村の松師 二、絵と賛 三、大田南畝と五老の狂詩 四、頭光の狂歌 五、近衛信尹の和歌と英一蝶の小唄 六、卜養と信海の狂歌 二 一蝶作小唄「真乳しつんて」追跡 一、北斎画『東遊』と画賛 二、「真乳しつんて」の出拠 三、土手節の謂われ 四、一蝶の人気 三 稲葉華渓筆譜 はじめに 一、華渓の略伝 二、『絵本接穂の花』以後 三、合筆絵入り春興狂歌本 四、北斎と華渓 五、門人小田切図南の逸事 四 北斎画『百囀』 一、概要 二、江戸名所絵本としての『百囀』 三、狂歌春興帖の系譜 四、購買層と作者を兼ねる地方狂歌連 五、色摺りの禁圧 五 『北斎写真画譜』物語 一、『北斎写真画譜』の概略 二、出版の経緯 三、ジャポニザンの評価 四、鴛鴦図の背景 六 『詩歌写真鏡』「在原業平」図と河東節 一、『詩歌写真鏡』の「在原業平」図 二、「在原業平」図と謡曲『砧』 三、謡曲『砧』から河東節「きぬた」へ 四、謡曲『杜若』と江戸長唄「業平躍り」 七 北斎常磐津花会摺物考 はじめに 一、常磐津節の流行と北斎 二、北斎の常磐津摺物と花会案内状 三、「休み茶屋」 四、「源太」 五、「冷水売り」 八 北斎初期春本の誕生 一、概略 二、序文と口絵 三、絵 四、付文 初出一覧 あとがき――北斎に魅せられて―― 人名索引 |
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